スコアの見方
- 平均反応時間:計測したタップの平均で、単位はミリ秒(ms)です。低いほど速いことを意味します。
- 最速のタップ:いちばん速かった1回のタップです。たまたま速かった1回は、平均ほど多くを語りません。
- 遅いタップ:500 msより遅いタップです。睡眠の研究者はこれを注意の「ラプス(途切れ)」と呼び、睡眠が短いと増えます[1]。
- フライング:丸が緑になる前のタップ、または100 ms未満のタップです。本当の反応としては速すぎるためで、平均には含めません。
グラフは、実験室で測った年齢別の平均です。ブラウザでは実験室の機器より遅い数値が出る(下記参照)ので、グラフは傾向をつかむために使い、あなたの数値は過去のあなた自身の結果と比べてください。
良い反応時間とは?
要点まとめ
- 測るもの: 単純反応時間、つまり予期している1つの合図に1つの動作で応えるまでの時間です。このテストは、覚醒度を調べる研究用の課題である精神運動覚醒課題(Psychomotor Vigilance Test:PVT)の1分間版です[4]。
- 典型的な値: 実験室の画面とゲーミングマウスで測った成人1,469人の平均は231 msでした。人によるばらつき(標準偏差1つ分)は約27 msでした[2]。
- 年齢: 18〜65歳のあいだで、1年あたり約0.55 ms遅くなります[2]。英国の成人7,130人では、単純反応時間は50歳前後まではほとんど遅くなりませんでした[5]。
- デバイス: 同じ成人44人の平均は、実験室のボタンボックスでは284 ms、同じテストのタッチスクリーン版では379 msでした[6]。
- 睡眠: 睡眠不足は反応を遅くし、ラプス(0.5秒以上かかる反応)を増やします[1]。
反応速度テストのしくみ
- 待つ。 丸は1.5〜4.5秒のランダムな時間、灰色のままです。
- 緑になったらタップ。 タップ、クリック、またはスペースキーかEnterキーを押します。
- くり返す。 練習が1回、そのあと本番の計測が10回あります。平均は本番の計測から出します。
これはHelibrainアプリと同じテストです。このページは、緑の丸を表示するようブラウザに指示した時点で時計をスタートし、あなたのタップが届いた時点で止めます。そのため、あなたのタイムには、画面の遅れと、マウス、キーボード、タッチスクリーンの遅れも含まれます。これはウェブページでは測れません。タップは私たちのサーバーで採点し、公平なスコア比較をつくるために結果を保存します。何を保存するかはプライバシーポリシー(英語)に書いてあります。
反応時間に影響するものは?
- デバイス。 実験室での確認では、ウェブページはデバイスとブラウザに応じて、反応のたびに58〜133 msを上乗せしました[3]。実験室レベルのボタンを使っても、ブラウザは8〜67 msを上乗せしました[7]。タッチスクリーンでは指が画面まで動く必要もあり、ある研究ではそれで約95 ms増えました[6]。
- 睡眠。 一晩眠らなかったあとや、短い睡眠が何晩か続いたあとは、反応が遅くなり、長いラプスがよく起こるようになります[1]。ラプスと速さの指標は、これをよくとらえます[8]。
- 時間帯。 注意には1日のリズムがあります。夜11時から朝7時まで眠る人では、反応は夜間と早朝に最も遅く、午後から夕方の早い時間帯に良くなります[9]。
- カフェイン。 ある大規模なレビューによると、約40〜300 mgのカフェインは、覚醒度、注意の持続(ビジランス)、反応時間を向上させます[10]。
- アルコール。 若い男性16人を対象にしたプラセボ対照試験では、血中アルコール濃度を約0.07%まで上げる量のアルコールで、単純反応時間がピーク時に約43 ms遅くなりました[11]。
- 年齢。 図1の最も若いグループと最も年長のグループの差は、約21 msです。この研究では、余分な時間は合図を見ることではなく、動作を始めることにかかっていると推定されました[2]。
- 練習。 単純反応時間は、練習してもほとんど変わりません。3週間にわたり週1回テストした成人48人では、平均の変化は3 ms未満でした[12]。36件の研究全体では、2回目には少し速くなり、その後は横ばいになりました[13]。
- アクションゲーム。 アクションゲームをよくする人は、しない人より約11%速く反応し、正確さは同じでした。主に選択反応の課題での結果です[14]。こうした研究のほとんどは、もともとゲームをしていた人を比べたものなので、ゲームが原因とは限りません。
このテストでわかること、わからないこと
このテストが測るのは、予期している1つの合図に、今、このデバイスで、どれだけ速く応えられるかです。知能、運転への適性、どんな健康状態も測るものではなく、診断でもありません。
最大の限界はデバイスの遅れです。この遅れは図1の年齢差全体よりも大きく、デバイスによっても違います。これは特に、ある人と別の人を比べるときに問題になります[3]。だから、あなたの数値は、同じデバイスとブラウザで出した過去のあなた自身のスコアと比べてください。
1分間の結果は、その時点のスナップショットです。PVTの短い版でも睡眠不足はとらえられますが、10分版より効果は小さく出ます[15]。たとえば病気のあとや新しい薬を飲み始めたあとなどに、反応時間が気になる場合は、医師に相談してください。
よくある質問
反応時間200 msは良いほう?
年齢別の平均反応時間は?
スマートフォンだと反応時間が遅くなるのはなぜ?
スマートフォンでの反応速度テストには、2つの遅れが加わります。指が画面まで動く必要があることと、スマートフォンとブラウザがタッチを認識するのに時間がかかることです。同じ成人44人が、実験室のボタンボックスとタッチスクリーンで覚醒度のテストを受けたところ、平均は284 msと379 msでした[6]。スマートフォンのスコアは、スマートフォンのスコアと比べてください。
反応時間は改善できる?
Helibrainの反応速度テストは本当に無料?
はい。Helibrainの反応速度テストも、あなたの結果すべても無料です。登録もメールアドレスも支払いも不要で、「詳しいレポート」のために何かを出し惜しみすることもありません。公平なスコア比較をつくるために結果を保存しており、その内容はプライバシーポリシー(英語)で説明しています。Helibrainはアプリで収益を得ていて、アプリには無料プランと有料プランがあります。テストを受けたり結果を見たりするのに、アプリは必要ありません。
反応速度テストと反射のテストは同じ?
いいえ。医師がひざを軽くたたく検査のような反射のテストは、判断をはさまずに起こる自動的な反応を調べます。反応速度テストが測るのは自分の意思による反応で、合図を見て、判断して、動きます。Helibrainの反応速度テストが測るのは、この意思による反応の速さなので、反射や神経については何もわかりません。
関連テスト
- 集中力テスト何も起こらない中で、合図への備えをどれだけ保てるか。
- Go/No-Goテストタップしそうになる手を、間に合うように止められるか。
- 処理速度テスト対応表を見ながら、記号と数字をどれだけ速く対応させられるか。
毎日取り組みたい方へ:Helibrainアプリ(現在は英語のみ)には無料プランと有料プランがあります。
出典
- Lim J, Dinges DF (2008). Sleep deprivation and vigilant attention. Annals of the New York Academy of Sciences 1129:305–322. doi.org/10.1196/annals.1417.002
- Woods DL, Wyma JM, Yund EW, Herron TJ, Reed B (2015). Factors influencing the latency of simple reaction time. Frontiers in Human Neuroscience 9:131. doi.org/10.3389/fnhum.2015.00131 (無料の全文: pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4374455/ )
- Pronk T, Wiers RW, Molenkamp B, Murre J (2020). Mental chronometry in the pocket? Timing accuracy of web applications on touchscreen and keyboard devices. Behavior Research Methods 52(3):1371–1382. doi.org/10.3758/s13428-019-01321-2 (無料の全文: pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7280355/ )
- Dinges DF, Powell JW (1985). Microcomputer analyses of performance on a portable, simple visual RT task during sustained operations. Behavior Research Methods, Instruments, & Computers 17(6):652–655. doi.org/10.3758/BF03200977
- Der G, Deary IJ (2006). Age and sex differences in reaction time in adulthood: results from the United Kingdom Health and Lifestyle Survey. Psychology and Aging 21(1):62–73. doi.org/10.1037/0882-7974.21.1.62
- Grandner MA, Watson NF, Kay M, Ocaño D, Kientz JA (2018). Addressing the need for validation of a touchscreen psychomotor vigilance task: important considerations for sleep health research. Sleep Health 4(5):387–389. doi.org/10.1016/j.sleh.2018.08.003 (無料の全文: pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6152888/ )
- Bridges D, Pitiot A, MacAskill MR, Peirce JW (2020). The timing mega-study: comparing a range of experiment generators, both lab-based and online. PeerJ 8:e9414. doi.org/10.7717/peerj.9414
- Basner M, Dinges DF (2011). Maximizing sensitivity of the psychomotor vigilance test (PVT) to sleep loss. Sleep 34(5):581–591. doi.org/10.1093/sleep/34.5.581 (無料の全文: pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3079937/ )
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- Human Benchmark. Reaction time statistics (利用者のデータに基づくサイトの統計。デバイスはさまざまで、方法は公開されていません). humanbenchmark.com/tests/reactiontime/statistics (2026年11月3日に確認)
このページの作り方:上に挙げた研究をもとにHelibrainチームが執筆し、2026年11月3日にRobert(生物物理学の博士候補生)がレビューしました。出典に変更があれば更新します。